産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2006/05/23

産総研と九州大学が組織的連携・協力に関する協定を締結

協定締結時の写真
梶山 九州大学総長(左)、吉川 産総研理事長(右)

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)と国立大学法人 九州大学【総長 梶山 千里】(以下「九州大」という)は、研究開発及び人材育成などに係わる相互協力が可能なすべての分野において、互恵の精神に基づき具体的な連携・協力を効果的に実施することにより、我が国の学術及び産業技術の振興に寄与するため、5月23日に相互の連携・協力に関する協定を締結しました。

 本協定に基づき両者は、相互の研究開発能力及び人材等を活かして先端・基礎分野の共同研究とその応用研究、新事業の創出、世界で活躍できる研究者の育成等総合力を遺憾なく発揮することにより、我が国の学術及び産業技術の飛躍的な発展に貢献することを目指します。

 具体的な研究開発としては、エネルギー分野において水素社会実現のための水素材料研究を第一歩として、学術及び産業技術の振興に寄与する各分野において共同で取り組みを行なっていきます。人材育成については、産業界の即戦力となる次世代の研究者や技術者の育成を行っていきます。

 産総研と九州大との間では、これまで、主としてエネルギー、標準・計測、ナノテクノロジー・材料、ライフサイエンスなどの先端.・基礎分野における研究協力を実施してきました。人材育成においては、大学院総合理工学府と連携大学院の制度により、若手研究者や技術者の育成と学生に対する教育を推進してきました。

 今回、協定の締結により、全国に展開する産総研の研究組織と九州大の全学組織の相互協力がより一層促進し、両者間の研究協力による新たな産学官連携や、地域の技術的特性を踏まえた世界最高水準の共同研究開発が行われることになります。

これにより、新事業の創出と地域産業の活性化へ貢献できることを期待しています。