独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)と国立大学法人 北海道大学【総長 中村 睦男】(以下「北大」という)は、両機関の連携による「研究開発を通じた社会への貢献」のため、相互に有する資源を有機的に活かしながら、より効率的で効果的な協力関係を構築することに合意し、2月10日に連携プログラムに関する協定に署名致しました。
この協定は、広範な研究協力や人材交流を通して互いの得意とするところで補完し合い、世界トップ水準の研究成果を達成するとともに、その成果を迅速に社会へ還元することを目指したものです。
当面、以下の分野に関する連携プログラムを推進しますが、相互の技術を活かすことが可能なあらゆる分野への発展性にも期待して、着実な前進に向けて真摯に取り組みます。
産総研と北大は各々が有する産学官連携に関するネットワーク、情報、経験・ノウハウを有機的に連携し活用することで、企業への技術移転の促進と地域産業の活性化に貢献します。
昨年は、両機関を中心に、幾つかの大学、北海道経済連合会、北海道中小企業家同友会、北海道経済産業局等多くの機関が結集した産学官の連携拠点、「R & Bパーク札幌大通サテライト」を札幌市中心部のテレビ塔に近い、大通り公園に面した地に開設しました。同サイトは、これまでも、企業ニーズと大学・公的研究機関の技術シーズのマッチング、技術開発相談、知的財産の活用促進、地域産業技術情報の発信、セミナー開催等、産学官交流の拠点としての活動を行ってきましたが、今回の協定締結により、全国に展開する産総研の研究組織と北大の全学組織の協力が得られるようになるため、その活動がより強化され、地域産業の活性化と新事業の創出への貢献が一層増大することが期待されます。