文部科学省、農林水産省、独立行政法人 産業技術総合研究所、独立行政法人 国際農林水産業研究センター、独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構、独立行政法人 農業工学研究所、独立行政法人 食品総合研究所、独立行政法人 森林総合研究所、国立大学法人 東京大学、財団法人 地球環境産業技術研究機構、社団法人 国際農林業協力・交流協会
バイオマス利活用に関わっているアジア諸国の行政・研究関係者と我が国の産官学の関係者による国際ワークショップ「バイオマス・アジアワークショップ2005」を開催し、技術の交流、意見交換等を通して、今後の本分野に係る産業・農業政策及び研究開発の方向性を明らかにする。
これまでの化石資源に依存した大量生産、大量消費、大量廃棄の社会システムは、地球温暖化、廃棄物、有害物質等の様々な環境問題を深刻化させている。このような中、再生可能な生物由来の有機性資源であるバイオマスの利活用の重要性がクローズアップされているところである。
また、アジア諸国の多くは、その気候条件等から豊富なバイオマス資源に恵まれている一方で、今後の経済成長や人口増加等に伴うエネルギー消費量及び温室効果ガス排出量の増加が危惧されている。
このような状況の下、「バイオマス・ニッポン総合戦略」においても指摘されているように、アジア地域も含めたよりグローバルな視点に立った次のような取り組みが急務となっている。
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地球温暖化防止対策の一環としての、バイオマス利活用技術・手法の普及・交流
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廃棄物の有効利用などアジアにおける持続可能な循環型社会の形成への貢献
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新たなエネルギーや製品への利活用に伴う競争力のある環境調和型産業の育成
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バイオマスの有効利用による農林漁業、農山漁村の活性化
上記の取り組みには、アジア諸国との環境・エネルギー・パートナーシップの強化が不可欠である。
今般、この具体策として、バイオマス利活用に関わっているアジア諸国の行政・研究関係者と我が国の産官学の関係者による国際ワークショップ「バイオマス・アジアワークショップ2005」を開催し、技術の交流、意見交換等を通して、今後の本分野に係る産業・農業政策及び研究開発の方向性を明らかにする。
なお、本ワークショップは、文部科学省科学技術振興調整費ASEANバイオマス研究開発総合戦略とAPEC農業技術作業部会(ATC)の取り組みの一環として実施される。