産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2003/09/25

「次世代モバイル用表示材料共同研究センター」が完成
-次世代モバイル用表示材料技術の整備と開発に向けて-

ポイント

  • 独立行政法人産業技術総合研究所が整備した新しい産学官連携の場としての『次世代モバイル用表示材料共同研究センター』が完成
  • 独立行政法人産業技術総合研究所と東京農工大学及び次世代モバイル用表示材料技術研究組合は共同で「次世代モバイル用表示材料連携研究体」を構成し、同センターにおいて共同研究を実施
  • 共同研究内容は、ロールツーロール方式などの次世代モバイル用表示材料に関する要素技術研究

概要

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)が、かねてより東京農工大学の敷地内に建設してまいりました「次世代モバイル用表示材料共同研究センター」が、平成15年7月28日に竣工致しました。同センターは、経済産業省の平成13年度補正予算で整備したもので、薄型、軽量、割れにくいモバイル液晶を開発するために、地上3階建て延床面積約2,800m2で、クリーンルーム(クラス1,000)の研究施設が設置されています。

次世代モバイル用表示材料共同研究センター全体写真
次世代モバイル用表示材料共同研究センター全体

 産総研、東京農工大学【学長 宮田 清藏】(以下「農工大」という)及び次世代モバイル用表示材料技術研究組合【理事長 山岡 重】(以下「TRADIM」という)は、共同で「次世代モバイル用表示材料連携研究体【連携研究体長 松村 喜雄】」を構成し、モバイル用プラスチック液晶ディスプレイについて共同研究契約を締結した。

同研究センターの主な研究内容は、

  1. 薄型、軽量、壊れにくいことを目指すため、各種光学特性、ガスバリアなどをプラスチック基板に付与するためのプラスチックフィルム基板の高機能化要素技術、及び、転写、印刷などによるフレキシブルカラーフィルター要素技術。
  2. 製造コストを低減するため、偏光層、カラーフィルターなどパネル化工程におけるロールツーロール(連続一貫生産)を想定した材料要素技術。
  3. プラスチック基板のための高性能TFT要素技術の研究等。
  4. 先端評価技術の標準化。
    等であり、生産性の飛躍的な向上を目指しています。
評価実験室写真
評価実験室

塗工成膜室写真
塗工成膜室

多機能複合フィルム化研究設備(塗工成膜室)写真
多機能複合フィルム化研究設備(塗工成膜室)