2025年5月21日、産業技術総合研究所は、オランダ政府から支援を受け活動する独立財団で、官民基金としての役割を持つ、Quantum Delta NLと量子技術の社会実装に関する協力を強化するための覚書(MOU)を締結しました。このパートナーシップを通じて、Quantum Delta NLと量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター (G-QuAT)は、日本とオランダ両国の量子技術の社会実装を共同で進める可能性について議論し、相互のベストプラクティスの共有し、知見を集めることで、両国が量子技術の社会実装をリードすることを目指していきます。また、ワークショップ、シンポジウム、ハッカソン等の開催、研究者の交流や共通の関心分野における共同研究プロジェクトの検討などでも合意しました。
両機関の協力体制の強化は、量子技術の産業化が加速し続ける中で、新たな技術開発や市場創造につながることが期待されます。

MOU署名式における益一哉G-QuATセンター長(左)と、Prof. Dr. Philippe Bouyer,( Chair of the Executive Board and Director, Quantum Delta NL)