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お知らせ記事2025/03/14

メートル条約150周年記念式典にて「ナノコンポジットコーティング玉虫塗大皿」を贈呈

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研) は、メートル条約締結150周年を記念し、日本の伝統工芸「玉虫塗」と最先端技術を融合させた「ナノコンポジットコーティング玉虫塗大皿」を、国際度量衡局(BIPM、本部:フランス・パリ)に贈呈します。

 

メートル条約150周年と日本の貢献

メートル条約は、単位系としてのメートル法を国際的に確立し普及することを目的に1875年に締結されました。これに基づき、BIPMが設立され、各国の国家計量標準機関が計測の信頼性を維持・発展させる仕組みが構築されました。日本は1885年に加盟し、計量標準の確立と維持に積極的に関与してきました。産総研計量標準総合センターは、日本を代表する国家計量標準機関であり、メートル条約の理事機関の重要なポストを務めるなど、国際的にも大きな役割を果たしています。

2025年、メートル条約は締結150周年を迎えます。5月20日にはBIPM本部にて記念式典が開催され、加盟各国が参集します。この節目に、日本からBIPMへ記念品を贈呈し、計量に関わる国際協力の歴史を称えるとともに、今後のさらなる連携強化を目指します。

 

記念品「ナノコンポジットコーティング玉虫塗大皿」

今回贈呈する「ナノコンポジットコーティング玉虫塗大皿」に使用されている粘土含有ナノコンポジット保護層は、産総研東北センターと宮城県の伝統工芸品「玉虫塗」を製作する有限会社東北工芸製作所が共同開発したものです。この技術は、傷がつきにくく、食洗機で洗えるなど、工芸品の新たな可能性を広げました。

なお、玉虫塗は、1932年に産総研東北センターの前身である国立工藝指導所で開発された漆器技法です。銀粉を撒き、その上から染料を加えた透明な漆を塗り重ねることで、鮮やかな色彩と輝きを生み出します。この独特の技法が評価され、1985年には宮城県の伝統的工芸品に指定されました。

同じ仙台の地で開発された技術が時代を超えて、伝統と革新が融合した記念品としてBIPMに贈られます。

ナノコンポジットコーティング玉虫塗大皿の写真

 

今後の展望

産総研は、BIPMをはじめとする国際機関と協力し、より正確で信頼性の高い計量標準の確立を目指します。日本の計測技術の発展と国際協力の深化に貢献し、今後も科学・産業・貿易の発展に寄与してまいります。

 

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本件問い合わせ先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
E-mail:hodo-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)