産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2024/12/06

「立命館・産総研 ライフセントリックデザイン ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ」が始動
-「ここちよさ」を新たな付加価値としたものづくりを支援-

ポイント

  • 地域のニーズを踏まえ、産総研と立命館とが協力して研究を実施し、滋賀県内のものづくり産業に成果を還元し、地域経済の活性化を目指す
  • 「ここちよさ」を付加したものづくりとその評価に関する研究開発と事業化を支援
  • 地元企業も交えたキックオフイベントを開催
 

概要

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下「産総研」という)、および学校法人 立命館【理事長 森島 朋三】(以下「立命館」という)は、「ここちよさ」を新たな付加価値とした滋賀県内企業のものづくりを支援する「立命館・産総研 ライフセントリックデザイン ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(以下「Lcede-BIL」という)」のキックオフイベントを2024年12月2日に開催し、Lcede-BILの活動を本格的に開始いたしました。

ブリッジ・イノベーション・ラボラトリは、産総研が企業ニーズを核とした研究開発を地域大学や自治体等と連携して実施するもので、その成果の橋渡しを通じた地域企業の事業化支援による新産業創出、地域経済活性化および地域社会課題解決を目指す連携体制であり、Lcede-BILはその第三弾となります。

 

背景と狙い

滋賀県には、自動車、建築、家電、生活用品向けの素材・部品を供給する、高い技術力を有する中堅・中小企業が多数存在し、地域の経済を支えています。滋賀県は全国有数のものづくり県であり、県内総生産に占める第2次産業の割合は約50%と全国1位です。一方、自動車をはじめあらゆる分野において国際競争が激化する中、複雑化する⽣活者の意識に視点をおいた製品の差別化・高付加価値化が重要な要素となっています。加えて、素材や部品にも、「ここちよさ」という面を考慮した製品開発が求められています。Lcede-BILでは、産総研と立命館が地域のニーズを踏まえ、部素材から⼈の⽣活の価値を高める製品・サービスを創出する「ライフセントリックデザイン」に関する共同研究を実施するため、2024年10月11日に覚書を締結いたしました。

 

体制

(1)活動内容
ライフセントリックデザインに関わる共同研究・事業化支援、これらに関する広報活動、滋賀県や草津市を主な対象エリアとした地域課題やニーズを収集するための連携活動、人材育成など

(2)プロジェクトマネージャー(運営総括)
赤井智子(産総研 関西センター 審議役)

(3)始動時の研究テーマ
① 視覚から高級感を感じる生活関連素材の開発
② 自動車・住居の快適な音環境をつくる部素材や機器の開発
③ 触感のよい素材と触感の計測方法の開発
※今後はニーズに応じて研究テーマを拡充していく予定です。

概要図

 

キックオフイベントの様子

2024年12月2日、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにてキックオフイベントを開催いたしました。Lcede-BILの活動について紹介するとともに、ライフセントリックデザインの重要性についての特別講演や、研究者と地元企業によるポスター交流会を行い、ご参加の方々からLcede-BILの活動への期待を寄せていただきました。

Lcede-BILのロゴ紹介の写真

Lcede-BILのロゴ紹介にて
(左から産総研 辰巳所長、村山副理事長、立命館 仲谷総長、野口副学長)
 

産総研 村山副理事長の写真

主催者挨拶をする産総研 村山副理事長
 

立命館 仲谷総長の写真

主催者挨拶をする立命館 仲谷総長
 

産総研 赤井プロジェクトマネージャーの写真

BIL活動紹介をする 産総研 赤井プロジェクトマネージャー
 

キックオフイベント会場の写真

キックオフイベント会場の様子
 

 ポスター交流会の写真

ポスター交流会の様子
 

 

本件問い合わせ先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
E-mail:hodo-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)