2024年9月6日、産業技術総合研究所(産総研)とQuEra Computing, Inc.は、量子技術の産業化に向けた連携の強化に向けた研究協力覚書(MOU)を締結しました。この合意は、2024年4月の契約に基づいており、QuEraは日本に最先端の量子コンピュータを提供し、産総研のNVIDIA製GPUを搭載したABCI-Qのスーパーコンピュータと共に設置されます。
この新しい協力の一環として、QuEraはクラウドベースのプラットフォームを設立・運営し、研究者、協力者、および外部ユーザーに対し量子コンピュータへのリモートアクセスを提供します。このプラットフォームは、ABCI-Qのスーパーコンピュータを含む産総研のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)インフラストラクチャとシームレスに統合されます。
この連携により、量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)の機能であるABCI-QとQuEra Computingの中性原子量子コンピュータとのハイブリッド環境の構築に向けた連携が推進されます。
さらに、次世代の中性原子型量子コンピュータに向けたハードウェア開発に必要な光学材料、部素材の適用性が試され、量子コンピュータの大規模化や性能向上だけでなく、将来的なサプライチェーンの強靭化に向けて標準化にも取り組みます。
今後ますます需要が高まる量子技術の産業化の取り組みにおいて、両機関の協力体制が強化されることにより、新たな技術的展開や市場創出が期待されます。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
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