産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2024/06/03

「NEDO先導研究プログラム/新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム」採択を受け、研究開発を開始
-次世代量子コンピュータのためのサプライヤー支援フレームワークの構築を目指す-

ポイント

  • システムレベルでの検討・設計に基づいて次世代量子コンピュータ向け高性能部素材を開発
  • 部素材開発事例をもとにサプライヤー支援フレームワークを確立
  • 次世代量子コンピュータ向け部素材のサプライチェーン構築や市場創出、実用的な次世代量子コンピュータの実現に貢献

概要図

サプライヤー支援ワークフレームの概要

 

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業「NEDO先導研究プログラム/新産業・革新技術創出に向けた先導研究プログラム」に株式会社アドバンテスト研究所と共同提案を行い、採択されました。

本研究開発は研究代表機関の産総研 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(以下「G-QuAT」という)が中心となり、事業化・商用化を見据えた実用的な次世代量子コンピュータの実現に欠かせない新規部素材を開発するフレームワークを構築することを目的とします。これには、G-QuATにて整備・運用を進めている設計・評価プラットフォームを活用し、システムレベルの検討に基づき設計・試作、実動作環境での動作保証・評価に至るまでの工程をシームレスに実現するサプライヤー支援ワークフレームの構築とその普及を図るものです。そして、このフレームワークの実証のため、事例として、高密度かつ熱流入を抑制した配線や、小型かつ低消費電力な増幅器などの高性能部素材開発を行います。本取組は、次世代の超伝導量子コンピュータにとどまらず、多様な量子コンピュータも対象として拡大してまいります。

採択された事業を通して、次世代量子コンピュータ向け部品類の開発に対する企業の参入障壁を下げることによるサプライチェーンの構築や市場形成、次世代量子コンピュータの実現によるサービス開発の加速による価値創出を目指してまいります。

 

本件問い合わせ先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター 企画室
E-mail:M-G-QuAT-plan-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)