産総研 - ニュース お知らせ

お知らせ記事2024/03/29

「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」採択を受け、研究開発を開始
-地域活性化のためのメタワーク環境構築を目指す-

ポイント

  • 遠隔地からのロボット操作を中心としたさまざまな業種の遠隔作業マッチングを行うメタワーク基盤を開発
  • 遠隔操作ロボットの活用により、事務作業以外の物理的な作業の遠隔作業(テレワーク)を実現
  • 少子高齢化で働き手不足が社会問題となる中、特に地方での人材不足解消に貢献

概要図

研究開発の概要

 

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期」に国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学と共同提案を行い、採択されました。

本研究開発は研究代表機関の名古屋大学と東邦ホールディングスー産総研ユニバーサルメディカルアクセス社会実装技術連携研究ラボが中心となり、高齢化や人口減少に直面する地域の活性化を目指し、グローバル社会に包摂された地域コミュニティー基盤のための枠組みを構築し、地域のさまざまな課題に取り組み、解決を目指します。地域にひもづいた「新たな働き場所」として地域に「メタワーク拠点」を構築します。「メタワーク拠点」とは、メタバースを介して行う仕事(以下、メタワークと呼ぶ)を地域コミュニティーで支える場所を指し、グローバルで広がる多様な仕事に、ローカル拠点で就業可能にする枠組みを提供します。本研究開発では、メタワークの実用化を通じて「メタバース環境の新たな経済圏」の実現を目指し、メタバースと実世界を接続する枠組みを「グローカルインターバース基盤」として具現化します。

なお、当連携研究ラボでは、ロボット遠隔操作での導入検証を実施可能な東邦ホールディングスの物流センターにて作業の遠隔操作実現を目指し、メタワーク作業現場の環境構築に向けた研究を実施いたします。

採択された事業を通して、地域活性化のためのグローカルインターバース基盤の研究開発を目指してまいります。

 

用語解説

健幸
心身ともに健康で幸せで、生き生きしていること。
東邦ホールディングスー産総研ユニバーサルメディカルアクセス社会実装技術連携研究ラボ
産総研と東邦ホールディングス株式会社が設立した連携研究ラボ。ユニバーサルメディカルアクセスの実現を目指して共同研究を進めている。(2023年2月8日付 東邦ホールディングスと産業技術総合研究所が連携研究ラボを設立[参照元へ戻る]
 

本件問い合わせ先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
E-mail:hodo-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)