産総研:フォトアーカイブ 計量標準

2800 ℃までの高温定点実現装置20161014004

 純金属に替えて、炭素合金の一種である金属(炭化物)-炭素共晶・包晶を利用することで温度定点が実現することを発見し、1100〜 2800 ℃の間に11個の超高温定点を開発しました。炭素と共晶・包晶を作る11種類の高融点金属の凝固点が、それぞれ温度定点として利用できます。

 温度計の高精度な校正には、金、銀、銅など、いくつかの純金属の凝固点を「温度定点」に用いることで、計測の正確さを担保しています。しかし、銅点(1085 ℃)以上では、金属に不純物が溶け出してしまうため実用性のある定点が得られず、そのため、高温になればなるほど、温度目盛の不確かさが増大することが課題となっていました。

 新たな高温定点により、超高温での温度測定が現状より1けた以上の精度で、向上することが見込まれます。

2800 ℃までの高温定点実現装置
画像サイズ 1280×960(2.30 MB)
整理番号 20161014004
領域 計量標準総合センター

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