新たな系統の細菌「ジェマティモナス オーランティアカ」20161014003
排水処理システムで汚濁物質を分解する際に使用している活性汚泥という細菌の塊の中から、ジェマティモナス オーランティアカ(Gemmatimonas aurantiaca)という細菌を発見しました。この細菌は、16S rRNA遺伝子配列※に基づく系統解析からいかなる既存細菌とも近縁でないことが判明しました。産総研では「門※※」のレベルで新規なものと見て新「門」を提案し、2003年国際委員会に認定されました。これは国内では初の快挙となりました。
※ 16S rRNA遺伝子配列:細胞内小器官であるリボソームに含まれるRNA鎖をコードしている遺伝子の配列。全生物の類縁関係などを推定するのに用いられている。
※※ 門(phylum):生物の分類階級の一つ。人間を含む真核生物の「(昆虫やエビ・カニを含む)節足動物門」や「(ホヤから魚、爬虫類、ほ乳類を含む)脊索動物門」など極めて大きな分類群。
画像サイズ |
461×259(640 MB) |
整理番号 |
20161014003 |
領域 |
生命工学領域 |
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