新規技術を組み込んだ回路チップを試作。低ノイズ、低消費電力を確認
共同研究先の企業が開発したMI素子用に独自回路を新規に構築して最適化し、低ノイズかつ低消費電力動作を実現可能な信号処理回路を設計した。またMI素子からの誘導電圧のサンプリング処理をナノ秒オーダーで制御するため、出力信号をモニタリングし、サンプリングタイミングを補正するためのデジタル自動補正技術を開発した。これより、ノイズ特性と信号帯域を最良の状態に制御することが可能となった。
上記技術を含むMI素子向け計測用集積回路を試作し、磁気センサーとして評価した。その結果、自動補正後の信号帯域・ノイズ特性が、自動補正前よりも改善していること、従来の低ノイズ磁気センサーと比べて1000倍以上の電力効率であることを確認した。