新型コロナウイルス感染症陽性患者の初期診断を病院外で行う必要
茨城県では、新型コロナウイルス感染症陽性患者の初期診断において、胸部エックス線撮影が強く推奨されている。しかし、病院内で撮影すると二次感染のリスクが高まるとともに、陽性患者が触れた医療機器の消毒には手間がかかり、通常診療に支障を来す。現状では、胸部エックス線撮影装置を病院外に持ち出し、屋外の陰圧テント内で撮影を行っている。しかし、据え置き型のテントは、外気温や天候の影響を受けやすく、悪天候や照明が不十分な夜間時には診察できないという問題がある。そこで、病院外で容易に初期診断を実施する方法、とりわけ、遠隔診療機能を装備し感染防護対策されたエックス線診療車が必要とされていた。