つくばセンター > 2016年産総研つくばセンター一般公開 > 開催報告 > 特別講演・特別企画・地質標本館特別講演
講演1 「植物繊維で軽さと強さを得たシューズ」
機能化学研究部門 セルロース材料グループ 岩本 伸一朗
日本の美しい山野を維持するためには森林の適度な伐採が必要になりますが、建築物の建て替えでは大量の木材が排出されます。 産総研では様々な木材利用を研究してきましたが、セルロースナノファイバーもそのひとつです。特殊製法でナノサイズまでほぐされた植物繊維は、鋼鉄の5倍の強度で重さは1/5! 熱膨張は石英ガラス並みという驚くべき性能を発揮しました。 樹脂との複合化で新たな高強度材料が開発され、そこから生まれた軽量高性能なスポーツシューズ用のソールへの応用についてご紹介しました。
講演2 「勝ちにいく高性能スポーツ義足」
人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 保原 浩明
義足を装着したアスリートの競技レベルは飛躍的に高まっています。 産総研のスポーツ用義足への開発アプローチは、勝利を目指す全ての義足アスリートが安全で快適に使用できること。 材料・形状の研究は、製品個体の性能アップを目指すだけではなく人間工学に裏付けられた装着の快適性と使いやすさです。ユーザーのポテンシャルを最大限に引き出す製品を生み出すだけでなく、ユーザー自身にもっともフィットした製品を選び記録に挑むことのできる環境をつくっていく。それも産総研の人間工学のひとつの姿です。 “勝ちにいく高性能スポーツ義足” についてご紹介しました。
人間の機能をどこまで再現できるか? 人類がロボットテクノロジーに求めた夢はとどまることなく進化を続けています。 産総研のヒューマノイドがこだわり続けた二足歩行技術。環境測定と精密なバランス制御が可能にした不整地歩行や階段昇降。 今年の一般公開では、HRP-2改のパフォーマンスをご覧いただきました。
活断層・火山研究部門 白濱 吉起
日本に住む私たちにとって、忘れてはいけない災害の1つが「地震」です。 2016年4月、熊本県を中心とする九州中部地域を襲った大地震。産総研では地震発生後すぐに調査チームを派遣し、地震時に出現した断層の調査を行いました。現地調査の様子や最新の調査結果のほか、地震発生のメカニズムについて解説しました。
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