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東北センター ニュース

2020/02/03

EBISワークショップ「天然素材のものづくり革命  ・・・新しい天然素材のちょい足しで製造業が変わる・・・」を開催しました

2019年度 産総研東北センター TAIプロジェクト EBISワークショップ
『天然素材のものづくり革命』
…新しい天然素材のちょい足しで製造業が変わる…
 
EBISワークショップは、中堅・中小企業の意思決定を担われる皆様を対象とした、
講師との議論に重点を置いた勉強会です。
 
期日  2020年2月3日(月) 14:00~18:00 (技術相談会含む) (受付開始13:30~)
場所  ホテルニューパレス 3F しゃくなげ (福島県会津若松市)
主催  国立研究開発法人産業技術総合研究所東北センター
後援  経済産業省東北経済産業局
    福島県ハイテクプラザ
    会津若松市
    会津産業ネットワークフォーラム(ANF)
    会津漆器協同組合
    会津若松地方森林組合

講演  粘土やスギで新製品続々!!~複合材料の使い方と成功事例~
講師  蛯名 武雄 氏
    産業技術総合研究所東北センター 化学プロセス研究部門 首席研究員

次第
開会 14:00~14:05 開催趣旨等をご説明します。
講演 14:05~15:00 講師から演題について講演します。
議論 15:15~16:45 講師と参加の皆様による議論の機会です。
技術
相談会
17:00~18:00 自社の新商品企画を検証し、技術面から実現可能性を個別相談により明らかにします。必要に応じて守秘義務契約を締結します。
人数  50名
参加費 無料


EBISワークショップ 『天然素材のものづくり革命』 開催の目的
 
伝統工芸品である漆器は、日本各地で造られていますが、その中でも会津漆器は有名な産地の1つであり、暮らしに密着した日用品が多いのが特徴とされています。
しかも日常使いに耐える堅牢なつくりはもちろん、花塗りや会津絵などのオリジナリティのある塗りや加飾の技法もあります。
また、昨年の3月には会津若松市の無形文化財に指定されるなど、新たな動きや取組みもなされています。
 
このように、会津漆器は食に寄り添った使い易さが特徴ですが、時代の変化に伴って、漆器にも用途の変化や海外での使用などの要求に応えることなどが求められてきています。また、各種報道で大きく取り上げられているように、環境問題とりわけ化石燃料やプラスチックからの脱却という大きな流れがあり、天然の材料を活用した新たな代替材料の必要性と付加価値の創造が注目されてきています。
 
本EBISワークショップは、こうした課題解決の選択肢として、産総研が保有する技術のうち、粘土系複合素材=Claist(クレースト)と木材の成分であるリグニンの改質材料が持つ可能性に着目し、保護被膜や腐食防止、材料の改質、代替材料等への活用を提案いたします。
会津漆器をはじめ、広く会津の製造業の皆様と一緒に新たな商品開発に向けた、気づきや意見交換をする機会を目指して開催いたします。