※公募は終了しました。
令和元年4月1日
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
事業概要
国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長中鉢良治】(以下、「産総研」という)福島再生可能エネルギー研究所(以下、「FREA」という)では、産業集積と復興への貢献を目的に、平成25年度から29年度まで被災地(福島県、宮城県、岩手県の三県)に所在する企業(以下「被災地企業」という)に対し、 FREAのノウハウや研究設備などを活用した再生可能エネルギー関連技術シーズに対する技術支援を行ってきました。これに加えて、平成30年度からは「被災地企業等再生可能エネルギー技術シーズ開発・事業化支援事業」として、新たな支援を実施しております。(従来型の企業支援については規模を縮小して引き続き支援を継続します)。
本事業では被災地企業などを核としたコンソーシアムに対し、これまでの技術支援の成果を活用して行う「被災地発の再生可能エネルギー関連製品事業化に向けた技術開発」を重点的に支援します。
採択状況
令和元年度の公募は、2018年12月26日(水)~2019年1月24日(木)までの期間、申請いただいた14件について、公募要領に記載のとおり、福島再生可能エネルギー研究所などの能力により対応が可能な課題であるかの確認し、審査委員会にて厳正に審査を行った結果、以下の通り、申請のあった14件全てが選定されました。
採択課題一覧
コンソーシアム型
分野 |
テーマ名 |
企業名 |
地域 |
太陽光発電分野 |
福島モデル太陽電池モジュールの開発 |
アンフィニ(株)(代表)、(株)アサカ理研、(株)カナメ、クニミネ工業(株)、(株)山王、 (株)さんのう |
福島県楢葉町 |
風力発電分野 |
大規模風力開発に資する複雑地形風況アセスメント技術開発 |
福島発電(株)(代表)、JR東日本エネルギー開発(株) |
福島県福島市 |
風力大量導入を支える被災地発ウィンドファーム安定運用支援技術の開発 |
(株)北拓(代表)、(株)朝日ラバー、アルパイン(株)、シンクランド(株) |
福島県いわき市 |
地熱・地中熱分野 |
耐熱型ボアホールスキャナーによる地熱井・温泉井の健全利用技術の実用化 |
(株)ボア(代表)、地熱エンジニアリング(株)、三井金属資源開発(株) |
宮城県栗原市 |
地質調査孔を用いた熱応答試験の標準化と福島県・見かけ熱伝導率分布図の作成 |
福島県地中熱利用技術開発有限責任事業組合(略称;ふくしま地中熱LLP) |
福島県郡山市 |
蓄エネルギー分野(水素・熱) |
再生可能エネルギー利用拡大に向けた水素・熱利用関連技術開発 |
北芝電機(株)(代表)、(株)IHI、アネスト岩田(株)、(株)アポロガス、(株)亀山鉄工所、(株)クレハ、(株)山王、(株)ジュークス、日本化学工業(株) |
福島県福島市 |
再生可能エネルギー管理分野 |
分散電源制御技術と統合エネルギーマネージメントシステムの適合性評価 |
(株)会津ラボ(代表)、(株)FEP、日本工営(株) |
福島県会津若松市 |
個別企業型
分野 |
テーマ名 |
企業名 |
地域 |
太陽光発電分野 |
結晶シリコン型太陽電池電極ペースト用ガラスフリットの高性能化 |
AGCエレクトロニクス(株) |
福島県郡山市 |
ペロブスカイト太陽電池用の透明/集電極一体化型フレキシブル基板の事業化 |
(有)Q-Lights |
岩手県花巻市 |
風力発電分野 |
風力発電機用ブレード保護シートの改良 |
藤倉コンポジット(株) |
福島県南相馬市 |
地熱・地中熱分野 |
地熱貯留層水圧破砕シミュレータの微小地震モデリング機能性評価と実用化支援 |
(株)リナジス |
宮城県仙台市 |
地熱井用光ファイバー型高温多連式3軸地震計の開発 |
地熱技術開発(株) |
岩手県盛岡市 |
高効率地中熱交換器による融雪システム |
ミサワ環境技術(株) |
福島県会津若松市 |
蓄エネルギー分野(水素・熱) |
水素貯蔵のための新規アンモニア合成触媒の開発 |
堺化学工業(株) |
岩手県久慈市 |
今後の予定
今後、令和元年度末までの計画で企業シーズの支援を目的に共同研究(評価、課題解決)を開始します。これにより、企業シーズを用いた製品などの開発、販売が促進され、地域における新産業の創出が期待されます。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所
産学官連携推進室 被災地企業のシーズ支援事業担当
〒963-0298 福島県郡山市待池台2-2-9
電話:024-963-1805(FREA代表番号)※被災地企業のシーズ支援事業に関するお問い合わせである旨をお伝えください。
Email:fukuseihyo-ml*aist.go.jp(*を@に変えて送付してください)