企業が実用化する上での問題点を把握し、支援を実施
Q1.支援先企業への貢献
どのような側面でFREAが、地域の支援先企業のお役に立てたと感じますか?
内田:
産総研・地中熱チームでは、「地域の地質・地下水環境を活用した地中熱システムの開発」を看板に掲げています。支援企業先へ、設置地域における地質・地下水環境特性に関する情報提供や、その地域に適した地下モニタリング方法などをアドバイスできたと思います。
Q2.参加のメリット
実用化に近い企業の開発に協力することで、研究者として得られた知見はありますか?
内田:
地中熱関連企業において、現在、新しい地中熱交換器の実用化の妨げになっている要素や問題点を把握することができました。今後は、このような情報を自分たちの研究にフィードバックすることにより、地中熱システムの普及・促進につながると思います。
Q3.産総研に技術支援を希望する地域企業へのアドバイス
研究者として、企業から相談を受ける際に、適切な支援ができるように、自身が心掛けている点、企業側にお願いしたい点は何ですか?
内田:
相談を受ける際には、まず最初に当研究チームで掲げている「地域の地質・地下水環境を活用した地中熱システムの開発」について、分かりやすく説明するようにしています。企業の方には、「どの様な地質や地下水環境で効果を発揮するのか」という点を明確にして頂けると助かります。